パートから正社員になるときの注意点

パートなどの非正規から正社員になることは基本的にはよいことです。介護業界でもそれは同様で、安定した就業環境・収入のもとで働ける環境を手に入れることができます。しかし一方で正社員になったことで非正規にはない役割などを求められることもあるので注意も必要です。

介護業界で正社員として働くときにまず注意したいのが就業環境の変化、とくに夜勤・残業・休日出勤の環境です。パートの場合は日勤のみでOK、あるいは休日は休みを確保できる環境で働ける施設も多いのですが、正社員は夜勤や休日出勤が必要になることが多いのです。入所型の施設では誰かが夜勤を担当する必要があるわけで、真っ先にその役割を担うことになるのは施設で正規に雇用されている正社員となるわけです。そのためパートから正社員になった途端にライフワークバランスの維持が難しくなる、といったケースも見られます。

それから将来のキャリアプランに基づいて経験を重ねていくことができるか。正社員になった以上、その職場で可能な限り長く働き続けることになります。その職場で昇給・昇進などのキャリアアップが期待できるか、5年後、10年後にどんな立場で働いているのかをイメージできるか。いつまでも代わり映えのしない環境で働き続ける、といった可能性も起こりえます。

ですから正社員になれればいいというわけではなく、なった後になにか問題や不都合が生じないかどうかをよくチェックした上で正社員になるか決断することが重要になってくるわけです。